高次脳機能障害の症状

高次脳機能障害の症状として失語症、注意障害、記憶障害、行動と感情の障害、半側空間無視、遂行機能障害、失行症、地誌的記憶障害、失認症、見当識障害などがあります。

なお、これらの症状は時間や状況により著しく変化しますので、置かれている環境を考え合わせながら症状をとらえることが必要です。

症状の重なり方によって一人ひとり状態は異なります。

また、本人も自分の障害を十分に認識できていないことがあるのがこの障害の特徴であるのでこの点にも理解が必要となっていきます。

失語症

失語症とは脳の損傷により起こる言語障害のひとつです。

話す、聞く、読む、書くなどの障害で他の人に意思を伝えたり、他の人が伝えてきたことを理解できないなど日常生活に支障が出てきます。また、計算能力も障害されることがあります。

ことばに関係する中枢が左側の大脳半球にあると言われ、右利きの場合ほとんどが、左利きの場合は約60%が左側の大脳半球に損傷によって失語症を発症しています。

注意障害

注意機能が低下し、注意の持続、維持が難しくなります。

会話や思考がまとまらなくなり、行動に一貫性がなくなります。

また、記憶や判断の誤りにより、錯覚や幻覚などの症状が出ることもあるようです。

他にも処理能力の低下や運動障害がないのに口を開け続けたり、声を出し続けたりするなどの単純な運動や動作を維持できなくなることがあります。

記憶障害

記憶障害は、高次脳機能障害の中では失語症に次ぐ頻度があります。

比較的古い記憶は保たれているが新しいことを覚えることが難しい、日常生活で覚えておくべきことを忘れてしまう、新しいことを学び覚えていくことが難しくなります。

行動と情緒の障害

ちょっとした事で不安になる、逆に興奮して衝動的になるなどパニックのような状態に陥ることがあります。

また反対に自発性が低下し、自分から動こうとしない状態になることもあります。

抑うつ的になり、ふさぎ込んだ状態になったり気分が異常に昂る躁状態になることもあります。

このような状態を総称して社会的行動障害と呼ばれます。

半側空間無視

半側空間無視とは自分が意識して見ている空間の片側を見落とす障害です。

この症状は脳の右半球を損傷することによる左半側空間無視であることがほとんどで、右側の半側空間無視はまれです。

具体的な症状として食事の際に左半分の食べ物を残す、ドアを通ろうとして左側にぶつかる、歩いていてだんだん右側に寄っていくなどの状態が見られます。

遂行機能障害

遂行機能障害とは自分で目的や将来の予定を計画し、行動をする、結果を確認するなどの遂行機能が難しくなる障害です。

生活上起こる様々な問題を解決していくことが難しくなることがあります。

失行症

失行症とは、手足は動かすことができるのに指示された動作を行うことができない症状です。

具体的には日常生活の様々な運動や動作が全般的にできなくなったり、ぎこちない動きになります。

歯を磨こうとしても歯ブラシが使えない、食事の時に箸やスプーンが使えない、文字が正確に書けない、服がうまく着られなくなるなどのことが起こります。

地誌的障害

地誌的障害にはよく知っている場所なのに道が分からなくなって迷う、方角方向距離感覚の障害とする道順障害と自宅の見取図や近所の地図が書けなくなるなど熟知した建物の認識ができない街並失認があります。

失認症

目は見えているのに色や物の形、物の名称や使い方が分からない、よく知っている人の顔を見ても誰なのか分からないという症状があります。

また聴覚や触覚についても同様の症状が見られることがあります。

見当識障害

見当識障害とは時間、場所、人物や周囲の状況を正しく認識することができない障害です。

日時や季節が分からない、今いる場所が分からない、家族が分からないというような症状が見られることがあります。

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